子供と一緒のサイクリングは、
親子の結びつきを強めてくれる。
サイクリングは親子で平等に共有できる
体験である。車と大きく違うのは、
運転する者と乗せてもらう者といった
力関係が生じることはないことだ。
だから自転車は子供を大人にするのでは
ないでしょうか。
自転車で子供と一緒に楽しむ時間は、
親にとってもかけがえのない体験となる。
自転車を停めて、いたずら好きの野良猫の
コミカルな動きを楽しんだり、
立ち漕ぎで坂道を登ったり。
そんな懸命にペダルを漕ぐ姿を見ると
一層誇らしく感じられる。
こうした経験を通して、次の世代のために、
健康的で環境にやさしい社会をつくって
いかなければならないという使命感が
生まれてくる。
子供世代が安全で快適に自転車に
乗れるようになるためには、
親の理解が不可欠だ。
自転車に乗らない親は、
自転車を危険だと見なす傾向が
あるようだ。
実際に自宅から学校、公園に行き来する
幹線道路しかない郊外では、単独で子供を
自転車に乗せることは必ずしも安全とは
言えないのではないでしょうか。
子供たちが自転車に乗れないとなると
子供だけでなく親たちにとっても大きな
損失になることは間違いない。
教育現場や自転車コミュニティの取り組み
により、状況は少しずつ改善しはじめてい
る。学校や自転車団体は、さまざまな
自転車イベントや講習会などを通じて、
熱心にサポートするようになってきた。
さらに、交通渋滞、道路事情、気候変動
といった社会背景により、国民全体が、
環境にやさしく、健全な地域社会を築く
上で子供が自転車に乗ることは欠かせな
いことだと認識が広まってきている。
しかし手放しで子供が安全に自転車に
乗れる地域づくりは簡単ではない。
車が多い道路や道幅が狭い道路なんかは
まだまだ安全とは言えないことからも、
まずは、自宅から学校、公園などへの
道を安全に走れる道にすることが必要だ。
同時に子供向けの自転車講習も充実させる
必要がある。
たとえば、自転車を自分で組み立てる
ワークショップみたいなものがあれば、
単に自転車に乗るだけでなく、
構造や修理なんかも学べ、自転車に関する
関わり方や、正しい利用法なんかも
理解でき、安全に乗りこなせるのでは
ないでしょうか。
まとめ
よりよい移動手段は何かを考えることは、
算数や国語と同じくらい大切な教育です。
だからこそ、こうした教育を受けた子供は
大人になってからも地域の交通問題について
真剣に考え、改善のために積極的に取り組み
将来もっとよりよい絆のある社会になるので
はないでしょうか。
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