自転車のなかでも、
マウンテンバイク(MTB)
と言われるどこへでも行けそうな
自転車がありますよね。
そもそもあの自転車はなんであんな
にもごっつくなったのか?
誰があんなに頑丈な自転車を考えつい
たのか?
今回は、そんな自由にどこへでも行ける
MTBについて解説します。
[どこへでも自由に行ける自転車]
1970年代半ばに、アメリカの
サンフランシスコにあるタマルパイアス
山の山頂に立ってサンフランシスコ湾を
眺めている数人の若者がいました。
彼らは、
「これは確かにすごくおもしろい。
でもこんなことをしたいって思う人はほ
かに誰がいるかな」
と語り合っていました。
その若者たちの中の3人が、
マウンテンバイクのビジネスとスポーツ
の分野で活躍し、その誕生から世界で最も
人気のある自転車ビジネスになるまでかか
わっている。
その3人とは、
ゲイリー・フィッシャー、
ジョー・ブリーズ、
トム・リッチー
の3氏である。
もともとマウンテンバイクは、
消火活動のために作られたファイアーロード
を太いタイヤの自転車で駆け降りる遊びから
生まれました。
当時は生まれたばかりの自転車の未来につい
て3人はそれぞれ次のように回想しています。
ジョー・ブリーズ
「私は子供のころからハイキングを楽しんで
いた。大好きなサイクリングとハイキングの
冒険を合体させるというアイデアが浮かんだ
時、私は1日で今までよりもずっと遠くへい
けることに気が付いた。
そこでは自転車を停めて花の匂いをかいだり、
滝をながめながめたりできる。
戻ってくると自転車に乗らない友人が、
「このごっつい自転車に乗ってもいい?」
って聞いてくるようになったんだ。
帰ってくると必ず
「こんな自転車があることにどうしてもっと
早く気が付かなかったのだろう」
って言ったのさ。
そしたらこれはもしかしたらこの地域全体に
広まるんじゃないかってことが分かってきた
のだ」
トム・リッチー
「サイクリング愛好家のためだけでなく、
普通の人たちにとっても、もっと自由にな
るための道具としてマウンテンバイクを捉え
友達に勧めたのさ」
ゲイリー・フィッシャー
「この自転車によって乗る場所が広がり、
車とぶつかる危険や渋滞もなく素晴らしい
アウトドア体験ができるのだ。
知人のスポーツマンではない人達が早起き
して自転車に乗って日の出を見に行ってい
るのを見て、全く違う自転車の文化が始ま
るのを予感した」
こう回想しているからも分かるように、
自らの体験をもとに、いかにもっと楽しく
自由になるかを考えて作られたのかが見て
とれる。
そこにある「おもしろいこと」を純粋に
追及したからこその乗り物とも言える。
そんな僕も、
どこへでも自由におもしろいところ
に連れていってくれるMTBのヘビーユーザー
でもある。
マウンテンバイクに乗って
自由を愉しんでみてはいかがでしょうか。
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